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CASE 01 / TEAM

言えなかったことが、
テーブルに乗った

経営陣4人で受けた MYTORIS / O社

FIELD
障害福祉サービス
AREA
北海道
SIZE
スタッフ 約30名3事業所
MEMBERS
経営陣の4名代表を含む
WHEN
2026年7月 受験約1か月後に対話の場

北海道で障害福祉の事業を営むO社。2026年7月、代表を含む経営陣の4名でMYTORISを受け、約1か月後、伴走者と一緒に設計した対話の場をひらきました。

きっかけは、うまくいかなかった経験ではありません。「各チームが自分たちのカラーを出せる会社にしたい」。次の一歩を探していたところで、ひとつだけ、わからないことがありました。診断の結果を、どう見せ合えばいいのか。

その場で何が起きたのかを、2日後に代表にうかがいました。

弱みや苦手って、根拠なしに言うと、わがままに聞こえちゃうんですよ。でも診断で数値として出ていると、すごくちょうどいい言い訳になる。

O社 代表

POINTSこの事例のあらまし

BEFORE

各チームが自分たちで考えて動ける会社にしたい。ただ、フィードバックの始め方がわからず、結果を見せ合うことにも抵抗があった。

DESIGN

経営陣の4名で受験。伴走者と目的・問い・段取りを決め、前日に全員へ目的を伝え、当日の朝にメンバー1名と練習してから、対話の場をひらいた。

WHAT HAPPENED

「降りられるなら降りたい仕事がある」という、これまで言えなかったことが4人それぞれから出た。「それぞれ苦手があるから、補い合えばいい」という言葉がチームから生まれた。

AFTER

代表と各管理者の1on1を始めた(頻度は本人が選ぶ・1回30分)。1on1でも、MYTORISの結果を手がかりに話している。「半年後、1年後の自分をまた見てみたい」と、もう一度受ける声も。

INTERVIEW代表に聞きました

実際の事例ですが、プライバシーに配慮して、社名や顔写真は載せていません。もっと詳しく聞きたい方は、お問い合わせください。

なぜ、経営陣で受けようと思ったんですか。

会社として、全社の言葉づくりを一段落させて、じゃあ次はチームだ、というタイミングでした。各チームがちゃんと独立して、自分たちのカラーが出てくるような会社にしたい。僕がどこかしこに入って指示する形じゃなくて、責任を持って、みんなで分担しながら考えられる集団になっていきたい。そのためにフィードバックの本も読んでみたんですけど、どう始めればいいか分からなかったんです。

正直に言うと、診断の結果を見せ合うこと自体、どう見せ合えばいいのかも分からなかった。見せて「こうなんだね、ああなんだね」って言われるのって、あんまりいい気分しないなとも思っていて。

それが、どう変わったんでしょう。

設計を相談する中で、目的が変わったんです。誰かにフィードバックすることじゃなくて、まず自分たちの現在地をみんなで知ること。それと、「いい言い訳」をつくること。

弱みとか苦手って、根拠なしに言うと、わがままに聞こえちゃうんですよ。でも診断で数値として出ていると、すごくちょうどいい言い訳になる。話がスムーズになる。実際、当日は「この傾向が高いから」とか「こっちは低く出てるから」とか、数字がみんなの話の中に自然に出てきました。型にはめるとかじゃ全然なくて、言えなかったことをテーブルに乗せるきっかけになるんです。

型にはめるんじゃなくて、
言えなかったことを
テーブルに乗せるきっかけになる。

当日までに、どんな準備をしたんですか。

ここが一番効いたと思います。前日に、こういう目的でやりますというのを、段取りごと全員に伝えておきました。「前半はサイコロ・トーク、後半はちょっと言いづらい話をしてみませんか」って。後出しじゃんけんにしないこと。それから、深い話になると場を茶化して逃げがちなメンバーには、事前に意図を伝えておきました。約束事を決めておけば守る人なので、当日はちゃんと話してくれた。

あとは練習です。当日の朝、メンバーの一人と2人で30〜40分、一回やってみたんです。どういうのが出てくるか分かっているから、みんなへの説明もしやすかったし、気持ちの上で場をひらく側に回れた。準備と練習、大事ですね。当たり前なんですけど、すごく思いました。

FLOW受験から対話の場まで
  1. 7月4名で受験120問・30分ほど
  2. 相談目的と問いを決める伴走者と一緒に
  3. 前日全員に伝える目的と段取りを先に
  4. 当日の朝2人で練習30〜40分
  5. 当日対話の場前半はサイコロ・トーク
サイコロ・トーク前半に使った対話のゲーム。解説書を手元に開いて遊べます。

実際の場では、何が起きましたか。

結構、簡単には言えないことをみんな言ってくれたんですよ。診断の数値と自分の感覚のズレが、正しいか間違いかの話じゃなくて、問いになる。「もっとストレスがかかってると思ってたけど、そうでもなかった」みたいなところから、話のネタがいっぱいできました。

一番大きかったのは、4人それぞれが、いま担っている仕事と自分の傾向のあいだにズレを抱えている、ということがその場で共有されたことです。降りられるなら降りたい仕事がある、と言えた。うちみたいな規模だと、合わないから異動、ができない。だからこそ「それぞれ苦手があるから、補い合えばいい」という言葉がチームから出てきたのは、大きかったですね。

好きでやってるんでしょ、って思われるのが、一番きついんですよ。僕だって、好きなことをやらせてもらってはいるけど、好きで社長というやつをやってるわけじゃない。そこがお互い了解できたのが良かった。

それぞれ苦手があるから、
補い合えばいい。

対話の場で、チームから出てきた言葉

その後は、どうしていますか。

僕と各管理者の1on1を始めることにしました。僕からのおすすめは週1くらい、長くなりすぎないように30分。でもスタイルは任せるから、自分に合う頻度を教えてほしい、と伝えてあります。週1がいい人も、2週間がちょうどいい人も、月1がいい人もいるので。

それと、数値は環境で変わるはずなので、「次いつやるんだろう」「半年後、1年後の自分を見てみたい」という話がみんなから出ています。RPGでいうと、ダンジョンに合わせて装備を変えるみたいな感じです。自分たちの段階が変わったら、じゃあ次はこういう装備でいこうぜ、と話せる。

いまは1on1の場でも、MYTORISの結果を手元に置いて話しているそうです。

AFTER代表と各管理者の1on1
週12週間に1回月1

1回30分。頻度は、一人ひとりが自分で選ぶ。
その場でも、MYTORISの結果を手元に置いて話す。

これから導入を考えるチームに、一言お願いします。

診断を配って感想を言い合うだけだと、たぶん「こう思いました」で終わって、次につながらなかったと思います。準備と練習があって、最後にどこへ着地させるかが分かっていたから、深い話になった。

ネガティブな話が多いように見えるかもしれないけど、全然そんな感じじゃなくて、気持ちよく出せたんですよ。やりたいなと思っていたことが、まず、できた。楽しさも嬉しさもありました。

FROM THE HOST伴走者から:この事例で効いたもの

  1. 目的を決め直すフィードバックする場ではなく、いまの自分たちを知り合う場だと決め直しました。
  2. 前日に伝えておく目的と段取りを先に伝え、後出しにしませんでした。
  3. 鍵になる人にだけ、先に話す深い話から離れやすい人に、意図を前もって伝えました。
  4. 当日の朝に、一度やってみる一度やっておくと、主催する人の気持ちが、場をひらく側に回ります。
  5. 話すときの約束助言しない/相手の領分に入らない/評価せずに聞く/パスしてよい。

参加した4人全員が振り返りで挙げたのは、「助言を我慢したこと」でした。アドバイスを控えたことが、話の深さを生んでいます。診断は、言いにくいことに根拠を与える「いい言い訳」として働きます。効き目を決めているのは、診断そのものより、その前後の設計です。

チームでの導入を考えている方へ受験の前後の設計と、対話の場への同席まで、一緒に考えます。

チームでの導入を相談する

掲載の許諾の範囲で、社名と個人名を伏せています。発言は、実際のインタビュー(2026年8月)をもとに構成しました。
取材・構成:WORKARTS合同会社